天秤ズボ釣り(天秤フカセ)は関西では和歌山や日本海方面で人気の釣りです。
青物やマダイなど魅力的な魚が狙え、群れによっては数釣りも楽しめます。
本記事では元釣具屋の筆者が天秤ズボ釣りに必要なタックルとおすすめアイテムや釣り方を紹介します。
天秤ズボ釣りにチャレンジされる方はぜひ参考にしてください。
天秤ズボ釣りって?

天秤ズボ釣りは天秤フカセとも呼ばれ、オキアミなどを撒き餌としてカゴに詰め、魚を寄せて釣る方法です。
和歌山方面ではハマチやタイを釣るのに人気の釣り方で大きな群れが接岸してきている場合には多くの船が出船し、爆釣経験もしやすい釣り方です。
魚の群れ次第なので船自体が出船しない年もありますが、情報をマメに仕入れておくと期間限定でこの釣りを楽しめますよ!
天秤ズボ釣りの釣れる時期

和歌山方面ではマダイが産卵期(のっこみ)で接岸してくる3〜4月の春頃が本格シーズン。
青物メインの場合は9月〜11月頃の秋がメインシーズンです。
遊漁船によって出船するシーズンなどはそれぞれですので、HPなどを確認しておきましょう。
天秤ズボ釣りのタックル

天秤ズボ釣りに必要なタックルを紹介します。
和歌山方面では使うオモリが重たいので、パワーのあるタックルがおすすめです。
ロッド
オモリ100号以上対応で長さは2m以上で6:4もしくは7:3調子の船竿がおすすめです。
青物用モデルやコマセマダイ用モデルがバットパワーもあり強い引きに耐えられます。
ライトゲーム系の竿でも対応できますが、青物がダブルヒットなどもあり、オマツリのリスクもあるため、多少強引にやりとりできるオーバースペック気味のモデルがおすすめです。

ダイワのゴウインアオモノくらいが価格と強度的に及第点です。
天秤ズボ釣りに適した竿の選び方やおすすめアイテムについては別の記事でまとめていますので、こちらも是非参考にしてください↓
リール
リールは仕掛けが重たいため、回収が楽な大きめでハイパワーな電動を選びましょう。
ダイワでは300番サイズ、シマノでは1000サイズ程度で巻き上げ力が高いモデルがおすすめです。
ロッドと同じく強引なやりとりができるものを選んでください。

ダイワではシーボーグ300Jくらいで500サイズならより安心です。
天秤ズボ釣りに必要なリールの選び方やおすすめのアイテムは以下の記事で紹介しています↓
PEライン・リーダー
号数は3号~4号あたりで最低200m以上の巻いておきましょう。
天秤にPEライン直結では強度も不十分な為、10号前後のリーダーを1ヒロ(1.5m)程接続しておきます。
天秤ズボ釣りでは天秤やカゴ、オモリなどさまざまな小物が必要で胴付き仕掛けなどと比較すると少し複雑です。
本記事では元釣具屋の筆者が必要なアイテムを各種解説していきます。
仕掛け選びにお悩みの方はぜひ参考にしてください。
天秤ズボ釣りの仕掛け

天秤ズボ釣りに必要なのは
- 天秤
- カゴ
- オモリ
- クッションゴム(必要であれば)
- 仕掛け
以上のアイテムが必要です。
筏やカセで行う天秤ズボ釣りも仕掛けが軽くなるだけで基本は同じです。
天秤
天秤は仕掛けが幹糸やカゴに絡まらないようにするためのアイテムです。
長めの仕掛けを扱うため、長さは70cm程度の大きいサイズで青物の引きに耐えられるような強度のものを選びましょう。
カゴ
オキアミを撒き餌にする場合は目の粗いものを選び、アミエビの場合は目の細かいものを選びましょう。
金属製のシンプルなものが安価でおすすめです。
オモリ
オモリは遊漁船で指定された号数のものを選びましょう。
クッションゴム
クションゴムを仕掛けと天秤の間に付ければショックを吸収してハリス切れを防げます。
2〜3mmで50cm程度のものを選びましょう。
遊漁船によっては使用を禁止されているところもあるため、注意が必要です。
仕掛け

仕掛けは青物狙いの場合とその他の魚種で適切なものは異なります。
状況や対象魚にあったものを選んでください。
ハマチ狙いにおすすめ仕掛け
ハマチを狙う場合のおすすめ仕掛け。
太めの号数で大物やダブルヒットでも対応可能。
少し長い場合は仕掛けの先端を切って短くしておくのもありです。
マダイ狙いにおすすめ仕掛け
マダイ狙いの場合は少し号数を下げると喰いがよいです。
仕掛けの長さは6〜10mなどさまざまなものを用意しておくのがおすすめ。
警戒心が強く青物と比較すると撒き餌へのよりが悪いため、長めの仕掛けでアプローチします。
天秤ズボ釣りの釣り方

釣り方はシンプルで細かい技量は特に必要ありません。
以下で流れを確認しておきましょう。
エサ付け
刺しエサはオキアミやイカの短冊などを使用します。
できるだけハリはまっすぐ刺して水中での回転を防ぎましょう。
仕掛けを入れる
船頭さんから特に指示がない場合は底まで仕掛けを落とし、底についたら素早く仕掛けの長さ分は巻き上げて根掛かりを避けます。
指示棚がある場合は指示された層まで仕掛けを降ろして止めましょう。
誘い
大きく竿を上げて、カゴの中のエサを出しアタリを待ちます。
アタリがなければ数回繰り返し、それでもアタリがなければオキアミも再度入れます。
アワセ
アタリがあればゆっくり大きな幅で竿を起こして合わせましょう。
速くアワセる必要はありませんが、遅すぎても魚が泳ぎ回ってオマツリになる場合もあるので、待ちすぎも注意です。
やりとり
やりとりはできるだけ速めに巻き上げてオマツリを防ぎましょう。
ハマチの数釣りなどの場合は手前まで寄ってきたらリーダーを持って一気に抜き上げます。
グローブなどを用意しておくと便利です。
タイミングが合えば爆釣も期待できる!

釣り方はシンプルでパワフルな魚の引きが手軽に味わえるため、道具さえ揃えれば初心者の方にもおすすめの釣りです。
ハイシーズンは青物などは回遊次第で爆釣も体験できますので、ぜひチャレンジしてみてください。
クーラーボックスは大きめのものを用意しておきましょう!
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