繊細なアタリを捉えるティップランエギングは、初心者から上級者まで人気の高い釣りです。
イカの繊細なアタリを捉えるために、感度に優れる専用ロッドを使用するのはもちろんですが、快適に釣りを楽しむにはリール選びも重要です。
本記事では、ティップランに適したスピニングリールの選び方と価格帯別のおすすめリールを解説します。
リール選びにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
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ティップランはスピニングリールが主流?ベイトは不向き?
以上のことからティップランエギングでは、スピニングリールを使用するのが一般的です。
水深50m以上・使用エギ60g以上のような、深場で重いエギを使う場合には、ベイトリールも選択肢に入れても良いでしょう。
ティップランエギングに適したリールの選び方
ティップランエギングのリールを選ぶ際は、
以上の5つのポイントを確認しておきましょう。
ギア比は永遠のテーマ
1回転あたりの巻き取り量を表すギア比ですが、ハイギアでもノーマルギア(パワーギア)でもどちらでも構いません。
浅場で軽いエギを使用する場合は、ほとんど負荷が変わらないので、回収の速いハイギアがおすすめ。
60g以上の重いエギを使用して、深場・長距離を流した場合は、ハイギアだとしんどいので、ノーマルギアが楽です。
誘い上げ過ぎるのを防ぐために、巻き取り長さの少ないノーマルギアをあえて選ぶという方もいます。
リールサイズは3000番が定番、深場なら4000番もアリ
ティップランエギングでかかる負荷とアクション性を考慮すると、2500〜3000(C3000)番程度のサイズが適しています。
水深50m以上になると使用するエギも重くなり、巻き上げも大変になってくるため、4000番(C5000)サイズを検討しても良いでしょう。
2000番は小さ過ぎます、SW機の4000番は大き過ぎます。
ダブルハンドルがおすすめ、深場ならシングルハンドルも
エギングでは定番のダブルハンドルですが、ティップランにおいてもダブルハンドルがおすすめです。
細かいピッチでの誘いがしやすい特徴があります。
深場の場合は、巻き上げが楽なシングルハンドルも検討してみてください。
丸型のハンドルノブに変えるのも巻き上げを楽にするひとつの手です。
感度と操作性重視なら樹脂ボディ、パワー重視なら金属ボディ
軽量な樹脂ボディのリールは、感度や操作性に繋がります。
イカを掛けるまでを考えるなら、樹脂ボディのリールがおすすめ。
金属ボディのリールはたわみが少なく、巻き上げが楽なので、深場での釣りがしやすいです。
最近のリールは、金属ボディでも極端に重たいものは少なくなってきているので、あまり神経質にならなくても良いかもしれません。
ドラグ性能は重要
身切れなどを防ぐために、できるだけ高性能なドラグを搭載したものを選びましょう。
高額なモデルは、スプール部にベアリングが追加されていたり、ドラグワッシャーが高性能なものになっていたりします。
例)ダイワ ATD Type-L、シマノ リジットサポートドラグ など
ドラグ力に関しては、フルドラグをかけることはないので、あまり気にしなくても問題ありません。
【予算〜2万円】入門向けティップランおすすめリール4選
実売価格2万円以下のリールをピックアップしました。
これからティップランを始めたい初心者の方におすすめです。
【ダイワ】レガリス LT2500S-DH
新設計思想のエアドライブデザインに基づき開発された、軽量なスピニングリールです。
ダイワ独自の軽量樹脂素材であるザイオンVをボディ部とローターに採用され、操作性は抜群。
初動がスムーズなドラグシステムのATD TYPE-Lも搭載され、ティップランへの適正も高いです。
自重(g) | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 巻取り長さ(cm) | PE糸巻量(号-m) | 定価(円) |
200 | 5.3 | 5 | 75 | 0.6-200 | 13,600 |
ポイント
自重200gと入門機ながら上位機種に匹敵する軽さです。エントリーモデルとしてはおすすめ最有力かと!
【シマノ】ミラベル 2500S
シマノ製スピニングリールのエントリーモデルでは、最軽量クラスのリールです。
独自の軽量カーボン樹脂素材であるCI4+がボディとローター部に採用されているため、軽量に仕上がっており、操作性に優れます。
ローター部は軽量のため、レスポンスに優れ、巻き止めるを繰り返すティップランにおいて使いやすいです。
自重(g) | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 巻取り長さ(cm) | PE糸巻量(号-m) | 定価(円) |
205 | 5 | 4 | 73 | 0.6-200 | 14,500 |
ポイント
コアプロテクトなどの防水機構も採用されており、耐久性も十分です。
【ダイワ】エメラルダスX LT2500-DH
ダイワ製エギング専用リールのエントリーモデルです。
独自の防水機構であるマグシールドを採用しており、耐久性に優れています。
スプール部にベアリングが追加されているため、ドラグ性能は安定しておりスムーズです。
自重(g) | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 巻取り長さ(cm) | PE糸巻量(号-m) | 定価(円) |
225 | 5.3 | 10 | 75 | 0.8-200 | 22,000 |
ポイント
マグシールドとスプール部のベアリング追加が、レガリスとの異なる点です。
【ダイワ】カルディア LT2500S
ボディ内部のスペースが広く確保できるモノコックボディ仕様のスピニングリールです。
大型のドライブギアが搭載できるようになり、ワンランク上の巻き上げ力を実現。
独自の防水機構であるマグシールドも採用され、耐久性も高いです。
自重(g) | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 巻取り長さ(cm) | PE糸巻量(号-m) | 定価(円) |
190 | 5.2 | 5 | 73 | 0.6-200 | 25,900 |
ポイント
モノコックボディ仕様のリールでは、最もリーズナブルなモデルです。
【予算2〜4万円】ハイコスパおすすめリール5選
実売価格2〜4万円、コストパフォーマンスに優れるリールを集めました。
エントリーモデルよりしっかりした性能をお求めの方におすすめです。
【シマノ】ヴァンフォード C3000SDH
多彩な機能を搭載した、軽量スピニングリールです。
精度の高いマイクロモジュールギア、ギアの噛み合い率を向上させて耐久性を高めるインフィティクロス、回転抵抗を大きく低減する設計であるインフィニティドライブを採用。
ミラベルより、駆動系が大きくアップデートされており、優れた回転性能を備えています。
自重(g) | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 巻取り長さ(cm) | PE糸巻量(号-m) | 定価(円) |
185 | 5.1 | 9 | 75 | 0.6-200 | 36,900 |
ポイント
ドラグワッシャーは耐久性の高いデュラクロス、ライントラブルを軽減するアンチツイストフィンの搭載など、軽いだけではない性能の高さが魅力!
【ダイワ】エメラルダス RX LT2500S-XH-DH
エアドライブデザイン採用により、高い操作性を備えたエギング専用設計モデルです。
初動に優れるATDタイプLの搭載やラインローラー部の2BB仕様によって、優れたドラグ性能を発揮。
身切れによるバラしや細糸のラインブレイクなどを大きく軽減します。
自重(g) | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 巻取り長さ(cm) | PE糸巻量(号-m) | 定価(円) |
205 | 6.2 | 10 | 87 | 0.8-200 | 34,400 |
ポイント
モノコックボディの採用やスプール設計の変更により、エメラルダスXとは大きく異なる使用感になっています。
【シマノ】セフィアSS C3000SDHHG
ハイコスパ系エギング専用リールです。
上位機種にも搭載されているリジットサポートドラグを採用。
スプールをベアリングで支持することにより、安定したドラグの動作をサポートします。
自重(g) | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 巻取り長さ(cm) | PE糸巻量(号-m) | 定価(円) |
200 | 5.3 | 9 | 89 | 0.6-200 | 30,900 |
ポイント
ドラグ力の変化量が大きく設定されているラピッドファイアドラグも搭載。瞬時にドラグ力を調整できるため、イカとのやりとりに便利です。
【ダイワ】ルビアス LT2500S-DH
ザイオンV以上のスペックを誇る、ザイオン素材をローターとボディに採用した超軽量スピニングリールです。
ドライブギアには、超々ジュラルミン製マシンカットタフデジギアが採用され、軽量ながらパワフルで耐久性に優れています。
メインシャフトとピニオンを非接触構造にして、摩擦抵抗を軽減するエアドライブシャフトも採用されているため、巻心地も非常にスムーズです。
自重(g) | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 巻取り長さ(cm) | PE糸巻量(号-m) | 定価(円) |
165 | 5.1 | 5 | 72 | 0.6-200 | 49,700 |
ポイント
自重は、上位機種であるエアリティと同等の165g。圧倒的な操作性が魅力です。
【シマノ】セフィアXR C3000SDHHG
セフィアSSの上位機種にあたるエギング専用リールのハイエンドモデルです。
ハンドル材質もCI4+が採用されており、軽量に仕上がっています。
ハンドルノブにはベアリングが追加されており、巻心地も良いです。
自重(g) | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 巻取り長さ(cm) | PE糸巻量(号-m) | 定価(円) |
185 | 6 | 9 | 89 | 0.6-200 | 42,000 |
ポイント
ヴァンフォードと同等の軽量性、セフィアSSのドラグ性能を備えています。
【予算4万円〜】最強!?なハイエンドリールおすすめ5選
実売価格4万円以上、本格スペックのリールを集めました。
予算に余裕があり、道具選びに妥協したくない方におすすめです。
【シマノ】ツインパワー C3000
アルミ素材をボディとローター部に採用した、高剛性なスピニングリールです。
スローオシュレーションによる密巻きは、ラインの放出抵抗を軽減し、快適なキャストフィールとドラグ性能の向上を実現。
ラインローラーに特殊防水ボールベアリングも搭載されており、トラブルも少ないです。
自重(g) | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 巻取り長さ(cm) | PE糸巻量(号-m) | 定価(円) |
215 | 5.1 | 9 | 75 | 1-400 | 54,000 |
ポイント
金属ボディ+金属ローターのため、安心感のある強さを備えています。負荷がかかる深場の釣りにおすすめ。
【ダイワ】セルテート LT2500
ボディ部にアルミ素材、ローター部にザイオンを採用した、高剛性スピニングリールです。
ドライブギアには表面処理も施されており、高負荷によるトラブルの発生を軽減。
ラインローラー部にもマグシールドが搭載され、耐久性に優れた仕様になっています。
自重(g) | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 巻取り長さ(cm) | PE糸巻量(号-m) | 定価(円) |
200 | 5.2 | 10 | 73 | 0.8-200 | 55,600 |
ポイント
金属ボディ+樹脂ローターのため、ツインパワーより巻き出しは軽いです。
【シマノ】ヴァンキッシュ C3000SDHHG
シマノ最軽量のスピニングリールです。
CI4+以上の強度とアルミ以上の軽さを備えたマグネシウム製ボディを採用。
ローターやハンドルはCI4+製のため、非常に軽量に仕上がっています。
自重(g) | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 巻取り長さ(cm) | PE糸巻量(号-m) | 定価(円) |
175 | 5.8 | 9 | 86 | 0.6-200 | 67,500 |
ポイント
ただ軽いだけでなく、ちゃんと剛性も高いリールです。
【ダイワ】エアリティ LT2500S-DH
マグネシウムモノコックボディとザイオン製ローターを採用した、ダイワ製スピニングリールの最軽量モデルです。
特殊表面処理を施した超々ジュラルミン製マシンカットタフデジギアの搭載により、高い巻き上げ力と耐久性を備えています。
メインシャフトとピニオンを非接触構造にするエアドライブシャフトも採用され、回転の抵抗やノイズも少ないです。
自重(g) | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 巻取り長さ(cm) | PE糸巻量(号-m) | 定価(円) |
165 | 5.1 | 5 | 72 | 0.6-200 | 66,000 |
ポイント
イグジストと迷うところですが、コストパフォーマンス的にエアリティの方が、おすすめです。
【シマノ】ステラ C3000SDHHG
シマノ製スピニングリールの最上位機種です。
フルメタル仕様のマグネシウムボディ、リールフットとギアボックスが一体構造、特殊表面処理が施されたラインローラーなどはステラのみ。
ローターは金属製のため、剛性に優れ、ドラグ性能も安定しています。
自重(g) | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 巻取り長さ(cm) | PE糸巻量(号-m) | 定価(円) |
220 | 5.8 | 9 | 86 | 0.6-200 | 96,200 |
ポイント
軽さ重視ならヴァンキッシュ、巻き上げ力とドラグ性能を重視するならステラです。
ティップランリールおすすめカスタムハンドル
カスタムハンドルを採用することによって、巻き感や巻き上げ力の向上が図れます。
ティップランにおいては、トルク向上のため、ロングハンドル化すればOKというものではありません。
細かく速いジャークアクションも行うため、長過ぎず短過ぎずなセッティングが理想的。
筆者は、リブレ×クロノ(旧カンジ)のオモリグ仕様ユニオンを愛用しています。
長さやバランサーの調整ができるため、さまざまなアクションや釣りに対応でき、誰が買っても失敗しにくいハンドルです。
ノブには、丸型のEP37が標準装備されており、巻き上げしやすいのもポイント。
ぶっちゃけリールよりロッドの方が重要です!
ティップランエギングは、ロッドでアタリを取る釣りですので、どちらかと言うとロッド選びが重要です。
予算をかけるなら、まずはロッドからスペックの高いものを選ぶのが良いでしょう。
余裕があれば、リールもできるだけハイスペックなものを選ぶと、より快適に釣りが楽しめますよ。
リール以外の道具や釣り方についての解説は、以下記事を参考にしてください↓
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