エギングでは釣り方やポイント選びも重要ですが適切なエギを選択も同じくらい重要です。
カラーやアクションなどさまざまなものが販売されていてエギ選択は迷いがち。
本記事では元釣具屋の筆者がエギの選び方とおすすめのエギを紹介していきますので、エギ選びにお悩みの方は参考にして下さい。
エギについて

イカを釣るために試行錯誤が繰り返され現在の形に辿りついたエギ(餌木)。
布地のボディとイカを引っ掛けるカンナの部分がルアーとは異なる特徴です。
イカは何故か不思議とこのエギに引き寄せられます。
エギの選び方:号数

号数はエギの大きさを指します。
エギングで使用する号数の代表的なものとしては2.5号・3号・3.5号・4号が一般的で、基本的には号数が大きいほど、エギは大きく重たくなります。
号数(サイズ)の使い分けや目安を以下で確認して行きましょう。
イカのサイズに合わせる

アオリイカはシーズンによって個体サイズが変わる地域がほとんどです。
イカは自分の体と同サイズのエサまで捕食できますが、小型のイカは遊泳力も高くなく、大きなエサを獲るには体力がいるため、積極的に大きなエサは狙いません。
エギはできるだけ大きいものがアピール力と飛距離もあり多くの個体を誘い出すことができますが、上記の理由で小さい個体が多い時期は小さめのエギを使い、大きく成長した個体がいれば大きいエギを使用していくというのがセオリーです。
イカの反応に合わせる

釣り場によってイカが普段捕食している餌のサイズはさまざまです。
餌と近いサイズ感のエギを使用すると反応がより良くなる場合もあるためサイズのバリエーションは必要です。
水深など釣り場に合わせる

サイズが大きいエギは重量が重たくなり、浅場ではすぐに着底してしまうため、イカにアピールする時間が限られたり、根掛かりが発生したりする場合もあります。
逆に深場で小さいエギを使用してもイカがいる層まで届くのに時間が掛かって手返しの悪い釣りにもなりますので、釣り場の水深に合わせて適したサイズを選んでいくことも必要です。
潮流が速い場所でも同じように重量がないと釣り自体が成立しにくい点に注意が必要で、深場で小さいエギを使用したい場合はシンカーをつけるといった方法もおすすめです。
号数の目安

個人的には時期によるアオリイカのサイズに合わせて号数を決めることが多いです。
エリアによって個体の成長スピードも異なるため絶対ではありませんが、筆者が釣行している近畿圏では以下の使い分けで対応できます。
2.5号

小型サイズのエギは秋のアオリイカ向け。
8月後半から9月いっぱい頃までは小型のアオリイカが多いため、2.5号サイズ中心で攻めましょう。
他の時期でも喰い渋り対策に使用してみるのもありです。
3.0号

秋アオリが大きくなってきた10月頃から12月頃までが目安。
他の時期でもアオリイカが小さ過ぎなければ問題なく使用できます。
3.5号

10月後半から次の年の7月頃まで出番が多いサイズ。
大型のアオリイカ用のサイズです、が飛距離とアピール力が高くおすすめ。
エギの選び方:沈下速度

サイズが同じでも沈下速度が異なるモデルが展開されているエギもあります。
通常のノーマルタイプに加えゆっくり沈むシャロータイプ、速く沈むディープタイプなどメーカーによってさまざま。
サイズ感は変えたくないけど釣り場の状況によって沈下速度を変えたい時に有効です。
ノーマルタイプ
特に説明不要のノーマルタイプ。
一般的な釣り場で多い水深3m〜5m程度のエリアであればどこでも使っていけます。
特にパッケージなどに記載がなければほとんどのエギはこのノーマルタイプに分類されます。
シャロータイプ(スーパーシャロー)
ノーマルタイプより沈下速度が遅くなるように設計されたのがシャロータイプで、水深が1mや2m程度の浅場で活躍できます。
沈下速度が遅いため、イカに対してゆっくりアピールすることができ活性が低い個体に効くのもメリットです。
エギによってはシャロータイプ以上にゆっくり沈むスーパーシャロータイプやエクストラスローシンキングなどの規格もあり、超浅場に有効ですがフォールが長い分手返しも悪くなるため、浅場以外での使用はあまりおすすめではありません。
ディープタイプ
ノーマルタイプより沈下速度が速く設計されているのがディープタイプです。重量が増え、飛距離も上がり、深場や潮流の速い場所でもしっかり沈むように設計されています。
深場や通常のエギでは流されるような潮流な速い場所、底を重点的に狙いたい場合に有効なタイプです。
エギの選び方:カラー

筆者の経験ではエギのカラーを変えた瞬間に釣れだしたシーンも多々ありますので、カラー選択次第で釣果がガラッと変わると思ってます。
エギのカラーは背中の色と下地(テープ)の色に分かれています。
迷いがちなカラー選択ですがそれぞれ適切に選ぶことで釣果に繋がりますよ。
背の色

アオリイカにアピールするのに重要な役割をします。
潮の色に合わせて有効なカラーが異なります。
青・緑などのナチュラルカラー
潮の透明度が高い時は上記のカラーを選びましょう。
透明度が高く、アオリイカからも良く見えるため、できるだけナチュラルなものの方が見切られにくくなります。
ピンク・オレンジなどのアピールカラー
少し濁り気味の時や薄暗い時間などは派手めのピンクやオレンジがおすすめ。
アピール力が高く水中でも見えやすい色です。
薄暗い時間は釣れやすい時間である朝夕や曇り時のため、結構出番が多く定番のカラーともいえます。
赤・紫
赤や紫などの濃い色はアピール力は低いですが、シルエットがハッキリ出るカラーです。
濁りが強い時や夜間に威力を発揮するカラーです。
下地(テープ)

エギの下地の色もバリエーションは豊富です。
テープのカラーによって適切な使い所もあるため確認しておきましょう。
金・銀・ホロ
光が当たるとキラッと光るカラー。
つまり日光がある時のアピール力が高いです。
日中に使用するとフラッシング効果が高くイカにアピールできますので日中、特に晴天の時に使用するのがおすすめです。
ピンク・オレンジ・虹
アピール力を持ちつつシルエットがハッキリするカラーです。
特に虹テープは様々な色の性質をもつため迷ったら虹テープを選んでみてください。
赤・紫
暗い中でもシルエットがハッキリでるカラーです。
特に赤テープは夜間のエギングでの実績が高いのでナイトエギング中心の方は赤テープを選びましょう。
おすすめのエギ「ダートマックス 」・「エギ王K」

カラーの選び方がわかったところで筆者が個人的にお気に入りのエギを紹介しておきます。
以下紹介する2種はほんとに良く釣れるのでぜひ試してみてください。
【マルキュー】ダートマックス

アイが上部についているエギで軽いロッド操作で誰でも簡単にアクションを引き出すことができます。
キレのあるダートでアピール力も高いため、スレていない秋アオリなどに良く使用しています。
また、このエギはボディ後方に浮力があるためイカが抱きやすい姿勢を常に維持してくれます。
良く飛んでカーボン製のカンナも掛かりが抜群とトータルバランスも良いです。
以下でおすすめカラーをざっと紹介!

万能な「パープルボーダーパープル」。
どんな時でもアオリイカの反応が得られるオールラウンドカラーです。

日中で高いアピール力を発揮するアジカラー。
ヤエンより釣った記憶もあります。

ナイトエギングでは赤テープ系が最強です。

ダートマックスは3号で3秒/m、3.5号で2.7秒/mの沈下速度で結構速めです。
水深1mや2mの浅場ではアピール時間が少なすぎるため扱いにくく浅場は苦手です。2.5号なら問題なく使用できます。
ヤマリア(ヤマシタ)エギ王Kシリーズ

ロングセラーのエギ王Kシリーズもおすすめ。
ボディ後方部についたハイドロフィンによる安定したフォール姿勢と大き過ぎないダートが低活性時や警戒心の高い春アオリ狙いに有効。
シャロータイプ、スーパーシャロー、シャローリーフスペシャル、黒潮スペシャルと豊富なバリエーションも魅力です。
筆者も各タイプでそれぞれよく釣っていて、おすすめですので以下で紹介していきます。
シャロータイプ(スーパーシャロー)

浅場やよりゆっくり誘いたい時に有効のシャロータイプ。水深2m程度の場所であればシャロー、それ以上の浅場であればスーパーシャローがおすすめ。
黒潮スペシャル

ドット発光するテープで深場や夜間に有効なモデル。
独特のアピール力でスレているイカにも有効です。
シャローリーフスペシャル

キラタフコート採用で布の強度とアピール力がアップしたモデル。
浅場かつ布の破れが生じやすい磯などでの使用におすすめです。

エギ王Kは水中での安定感は抜群でウネリや強風時におすすめ。
タイプもシチュエーション別に豊富であらゆる釣り場に対応できます。
適切なエギを選択してたくさん釣ろう!

エギ選択がうまくできるようになればそれだけ色んな状況に対応できるようになり釣果に繋がります。
ぜひ、たくさんのエギを試して自分に合ったエギを見つけてくださいね。
エギ以外の道具や釣り方に関しては別の記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてください。


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